東京世界陸上選手権の日本代表選考を兼ねた第109回日本陸上選手権初日が2025年7月4日から6日までの3日間、東京・国立競技場で開催されている。
ここでは、日毎の種目別優勝者を紹介する。
■大会初日(7月4日)の優勝者一覧
男子3000m障害:青木涼真(Honda)
- 記録:8分26秒62(2年連続2回目)
男子走高跳:真野友博(九電工)
- 記録:2m29(3年ぶり3回目)
男子円盤投:幸長慎一(四国大AC)
- 記録:59m11(初優勝)
女子5000m:田中希実(New Balance) ※世界陸上代表内定
- 記録:14分59秒02(大会新/4年連続5回目)
女子棒高跳:小林美月(日本体育大3年)
- 記録:4m31(初優勝)
女子三段跳:髙島真織子(九電工)
- 記録:13m92(+0.2/初優勝)
女子円盤投:郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)
- 記録:56m42(2年連続3回目)
女子やり投:上田百寧(ゼンリン)
- 記録:59m88(初優勝)
■大会初日(7月4日)総括:田中希実が史上初の14分台の快走、今大会の代表内定第一号に
すでに女子5000mで東京世界陸上選手権の参加標準記録を突破済みだった田中希実が大会新記録で4連覇を果たし、今大会の代表内定第一号に。ちなみにこの種目での14分台は、史上初のことだった。
昨年のパリ五輪男子走高跳で日本勢として88年ぶりの5位入賞を果たした赤松諒一(SEIBU PRINCE)は参加標準記録(2m33)を突破すれば代表内定だったが、2m25の2位に終わった。優勝は2m29をマークした同じパリ五輪代表の真野友博(九電工)だった。
女子三段跳では、世界陸上への参加資格の基準となる世界ランキングで出場圏内にいる髙島真織子(九電工)が自己ベストの13m92(+0.2)で初優勝。世界陸上へまた一歩近づくパフォーマンスを見せた。
また、予選・準決勝が行なわれた男子100mは優勝候補の柳田大輝(東洋大)が予選でまさかの不正スタートで失格となる波乱含みの展開に。また、世界陸上の参加標準記録(10秒00)を突破済だったサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は股関節の痛みもあり、10秒45の予選7組4着に終わった(準決勝進出は組3着まで)。ともに世界陸上への参加資格の基準となる世界ランキングでは出場圏内にいるが、自身のレース計画、今後の世界情勢なども含めて最終確定した結果を待つことになる。